5時7分でしたか。
とにかくものすごい揺れに飛び起きた。
普段の地震とは揺れが違う。
『いよいよきたのか!』
母も私も一階の中心にあるキッチンに。
僕は眠さもあって、壁を一生懸命押さえてしまう。
上の階でカチャンっと割れる音がする。
母は飼い犬と鳥をいつでも連れていける準備。
僕も何となく水を溜めて、身近な貴重品を袋に詰めておいた。
我が家も鉄筋とは言え、30年経った古い建物。
私と母の二人には大きすぎる6階建て。
部屋数は大小18もある。
かえってこんな時は心配事が多い。
『ただいま大きな地震がありました。津波にご注意ください』
広報熱海の放送が、逆に神経を過敏にさせる。
われわれ静岡県民はいつも地震とは切っても切れない中で生活をしている。
もちろん、水や食料、薬の備蓄は怠らない。
しかし、いざという時は本当に気が動転せずに動けるのか?
当たり前で過ごす毎日が有難いと感じる。
地震なんかきたら絵を描くなんて必要なくなるのかな?
いろいろと考えさせられた。
一番にメールをくれたのは京都から静岡に引っ越してきた木井君。
『先生、大丈夫ですか?こちらは棚のものが全て落ちたのと
停電と断水はありますが皆無事です』と。
次に親友の洋子。北海道から釣賀などなど。
多くの友人知人からメールや電話をいただきました。
こんなときほど、友の有難さも感じますし、
とにかく平凡な生活は幸せなんだなって思いますね。
午後から予定してたスタッフKとの東伊豆へのスケッチは延期。
明日は無事に行けるのだろうか?
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