2週間前の教室時に生徒のAさんから石踊達哉先生の妙法院門跡障壁画展の
話を聞いてどうしても最終日までには行きたかった。
そんなこんなで最終日の今日、時間がとれて午後の新幹線で都内に向かった。
会場入り口でこのブログではすっかり常連の親友のMと待ち合わせ。
丁度、彼の打ち合わせ先が日本橋と言うこともあって、半ば無理やり誘う(笑)。
入り口で伊勢丹カードを提示すると二人まで無料と言われ、ちょっと得しました。
会場は満員で凄い活気でした。売れっ子作家の個展とはこういうものですね。
作品の感想は若輩絵描きの僕の立場から申し上げることはとにかく『勉強になった』と言うことです。
会場の空気感、作品に向かわれる先生の空気全てがゴンゴンと伝わってきて、
圧倒されました。行って本当に良かったです。
Mも良い経験になったと思う。彼には自身の仕事だけでなく、
こういった僕の空気も知って欲しいのでこれからも展覧会には誘うつもり。
会場を出て、カフェに。
今晩は夕食を僕とMとある人と三人で一緒に行く予定になっていたので、15分のティータイム。
それでも僕は大好きなキッシュを注文する。
脳ミソに描いていたそのままの味で納得する。
秋らしくかぼちゃのキッシュとキノコのキッシュは本当に美味しかった。
『先生、せっかくの食事なのに今食べるんですか?』とMに言われたがキッシュだから(笑)。
一旦と別れて僕は霞が関に向かう。
財務省下という交差点を過ぎたところでタクシーを降りると佐藤大臣秘書官が待っていてくれた。
今日は展覧会の他に親友の細野豪志環境・原子力特命担当大臣と会う約束をしていた。
まあ、特に用事はないんだが、ちょっとテレビのニュースで顔を見ていたら何か元気がないような気がして、元気づけに大好きな甘いものでも食べてもらおうと思ったからだ(笑)。
案内された大きな建物は古く、内閣府のいろいろな部署が入ってる複合庁舎と言うことだった。
入り口には警備の人やらが沢山いて、やはり厳重なゲートがあった。
もちろん手荷物検査や金属探知機を本当は通るのだが、さすが大臣の関係者(笑)とあって
全てがスルーパスでした。
細野の待つ大臣の部屋に向かう途中、館内は玄関から全てがうす暗く、聞けば 節電 とやらでした。
『しかし暗いよね、もう節電しないで良いんじゃあないの?』と僕。
まあ、そうもいかないんですね。佐藤大臣秘書官の話では環境省はもっと暗いとか。
今回案内されたのは細野が環境大臣のほかにもう一つ担当する原子力担当大臣の大臣室。
着いてもなかなか会えない。ひっきりなしに陳情やら取材が入ってるようだった。
僕が行った時も福島県の大熊町の婦人会の皆さんが10名ほど陳情に来られてた。
本当に福島の方にとっては苦しみの毎日ですね。
僕も福島には多くの友人や知人がいるので、心が痛い。
大臣室の入り口にはこんなタペストリーが貼ってありました。
そして、3件ほどの陳情取材を待ってから細野大臣の部屋に入った。
メールのやり取りはしょっちゅうしているが、直接あったのは2か月振り。
テレビでの印象とは違ってずいぶん元気そうに仕事をしていた。
『あなたさ、意外と元気そうじゃん』と僕。
『うん、元気だよ。なんで?』と細野。
そんなこんなでいつものように話が始まった。そこは友達同士の会話。ここに書くことはない。
ただ一つ言えるのは、まだまだ細野は庶民の感覚をしっかり持っている。
大臣なんぞの肩書と環境に染まった考えを話したら一喝するつもりだったが安心した。
福島の人たちのご苦労を心から話してくれた。その目に嘘はなかった。
とにかく友達としては彼の元気な顔を見れたのは嬉しい。
『実はさ、昼ごはんまだなんだよねー』と差し入れの茶巾寿司と大福を美味しそうにペロリ。
『あなたねぇ、そんなに早食いは毒だよ』と言ったが、この仕事は早食いになるんだよと。
確かに一分一秒が大切なのは良く分かる。
30分ぐらいの時間しか話はできなかったが、それでも時間がとれたほうではないのかな。
政治の話もくだらない友人同士の話も楽しい時間だったよ。
『あのさ、せっかくだから大臣の椅子に座らせてよ』と言って僕はそこに座る。
うーーん、座っただけではこの椅子の重みも世の中的な座り心地も分からない。
ただ、かなり重いもんなんだろうと感じることはできた。
出会った当時、彼はサラリーマンを辞めた政治家を目指す無職の男だった。
もちろん、それだけの器を感じて支援してきたが、12年経って彼はこの『大臣の椅子』に座ってる。
それを考えたら友としては本当に励みになった。
直接そういったことは照れくさくて言わないけれど、細野豪志は僕の宝だ。
さらに頑張って欲しい。
一緒に食べるはずだった夕食は急な公務が入ってキャンセルになった。
正直、久しぶりで楽しみにしていたが仕方がない。
まあ、今はお互いに仕事を尊重して頑張るしかないね。
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