MIDORIな空気

この数日、すっかり寝込んでしまった。
このところ一日一食、それも満足には食べられない。
おつゆが飲みたくて、大好きなわんたんやのワンタン麺を食べに行くが半分も食べれなかった。
この調子じゃあ、すぐに痩せますね(笑)。
31日はカメラマンの岐部君と会う約束だったがそれも果たせず。
申し訳ないやら、残念やら。
主治医の河西先生も心配して何度もメールを下さった。感謝します。
あ、そんな大病じゃあありませんよご心配なく。
ちょっとした疲れからのものです。
で、今日はマネージャーの近藤さんがお客様とアトリエに来られるので、
何とか身支度を整えた。
お客様は『街』という作品を気にいって求めてくださいました。
体調不十分でこんな日はおもてなしができない自分が情けないです。
夕方は親友下田との約束で沼津へ出かける。
そういえば最近はこの人とよく出歩きますね。
まあ、熱海市内の近い友人で絵とか花とか芸術を話せるのは下田しかいないし。
商売とかお酒やらゴルフやら女とか、僕らの年頃の熱海の男どもはそんなくだらないことしか
話題がないからまことにつまらないのです。
沼津はケンブリッジの森へ。
こちらも今月いっぱいで道路の区画整理のために閉店。
静岡東部の大切な情報発信の革命的なオシャレなお店でしたから
残念です。
ここの最後のイベント『岩崎有加展』を見るために来ました。
岩崎さんの展覧会はお花の展示です。
最近、下田が自身の行く道に悩んでいた。
花屋って商売でもあり、アーティストでなくてもいけない。
商売に徹して葬式花で儲けるのも良いが、彼にはアーティストの気持ちやセンスがある。
僕はそんな気持ちを常に忘れないでほしいと、美術展やら花の展示会は常に声をかける。

入口の扉を開けると蓮と人形の作品。
なんだか可愛い(*^_^*)

他の作品もグリーンを基調にしたナチュラルな空気のする作品。
最近の花の展覧会は凝りに凝った作品が多い。
こんなにひねり過ぎたら花じゃあないよみたいなのは辛い。
岩崎さんの作品は手の感じがしましたね。
花と、自分の手とその感覚でさらっと生け込んだ感じが素敵でした。
多分ケンブリッジは最後になるので、カフェで甘いものを。

『イヤーたけちゃん、俺今日見て良かったよ。
なんか自分が嫌になっちゃった』と下田。
だよねー、人の素晴らしい作品見ると僕も喪失感感じますよ。
で、せっかくだから下田にさらに刺激を与えるために岩崎さんの花屋さんMIDIRIYAへ。
着くと子猫が覗いていた。
お店は優しい空気が漂う。
『いらっしゃーい』と岩崎さん。初めてお目にかかったが、サバサバした感じの方。
ケンブリッジのブログに沼津の和田アキ子みたいな表現があったからどんなに迫力の
ある人かとちょっとドキドキしていた(笑)。
僕の希望を告げると、『ハーイ』との声ともに花を生けてくれる。
15分ほどで完成。

思った通りの作品だ、嬉しい。
下田も『いいよ、これ良いよ』と。
刺激になりましたか、良かった。
僕もなんか爽やかになったよ。
作品は売るために作るもんじゃあない。
だけど、売れなくては生活ができない。
一生の課題なんだよね。

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