佳助に惚れた毎日

7月の半ばに出会って、それから二日に一度は通っている。
すっかり惚れこんでしまいました。名は『佳助』。名字はありません(笑)。

佳助というのは我が家から3軒目、歩いて20秒の場所にできた和食のお店です。
Twitter見てる方はご承知のように、今や僕のメインダイニングです。
僕は自宅ではお酒は一切飲みません。
ものすごい酒豪に思われますが、一年間一切飲まなくても全く平気です。
飲み物で一番好きなのは『柿田川湧水』の水ですから。
ただ食事を美味しくいただきたいとき、気持ちを切り替えるときに少しいただきます。

佳助のご主人の松本さんは熊本のご出身。
実は昔、僕の祖父と大伯父(畠山鶴吉/衆議院議員)が経営していた熱海つるやホテルで
板前さんとして働いていたのです。
まして、松本さんご夫婦を就職のときに熊本に迎えに行ったのは僕の祖父というご縁。
『おじい様、畠山先生は僕の恩人です』
そう言いながら、いつも昔話に花が咲く。もちろんその時代は僕は影も形もない(笑)。
一日1500人分のてんぷらを揚げて、てんぷらが嫌いになったこと。
伯父の山中湖の別荘でキャデラックで木を引き抜いた話・・・などなど。
昔の熱海の良き時代の話を沢山聞かせてもらう。
僕もその話を聞くたびに、知らないはずなのになんだか懐かしい気持に。、
そして、祖父と大伯父が僕の横に座って笑顔で喜んでいるような気がするのです。

もちろん、話だけで行っていません、何より料理が美味しいのです。

カウンター6席、小上がり一席の小さなお店ですが素晴らしいです。
新鮮な魚に野菜から肉に至るまでこだわりの素材。
こんな良店が近くにあればと思っていましたが・・・嬉しいです。
『今日は牛丼が食べたいよ』なんて注文にも『よし、先生作ってあげる』と笑顔のご主人。
それもどれも旨いの。

まだ開店して二カ月ですが、最近は満員です。
まあ、毎日行きたい僕としては席が無いのは残念だけど、沢山の人に味わってほしい。

そして今日は亡き祖父の誕生日だった日。
松本さんご夫婦の笑顔の店を祖父の仏前に報告しました。

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