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2011年10月07日 12:07に投稿されたエントリーのページです。

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アーティストって何じゃい? - 2011年10月07日

最近名刺をいただくと〇〇アーティストと書かれてることが多い。
特に若い人に多いような気がする。

人の職業にとやかく言うつもりはないけれど、『ホント???』って思う時がある。
若い人に限って言えば、最近アーティストやら芸術家を名乗る人が増えてきた。
まあ、僕もその一人なのかもしれないが、
僕はその仕事で 『生活をし、食べている』 という自信はある。

美術の大学や専門学校を出て、就職が無く親の脛をかじって実家で生活をし
黙々と作品を作るのは僕は芸術家とは思わない。
そりゃ言い方だけカッコの良いニートでしょ。
コンビニや工事現場で働きその収入で絵や作品を作る人は趣味じゃあないか。
ちょとしたイベントに参加し、作品を売るのは気のきいたフリーマーケットじゃないのか。
定年退職後に厚生年金で生活をする人も老後の楽しみと語って欲しい。
その道でご飯が食べれるまでアーティストや芸術家と名乗るべきではないと僕は思う。
じゃあゴッホやゴーギャンは?って聞かれてもそのレベルはねぇ(笑)

まあ確かに何の資格もないから、明日から誰でもそう名乗ることは自由だ。
渋谷の交差点でそう呼んだら、半数の若者が手を挙げる気さえする。
ネットで自分の作品はすぐにでも発表できるし、絵ハガキや作品集はお小遣い程度で作れる。
ギャラリーも不景気だからどこの馬の骨にも金さえ出せば借す。
これは恐ろしいことで、あまりお気楽な気持ちはしない。

僕も19歳から作家活動をしている。
ですがその当時は大学生。親に世話になっていたからただの大学生だ。
21歳で大学を中退し、個展を開き、絵を求めていただき生活をしてきた。
それからはおこがましくも 『日本画家』 という名刺を使っている。
仕事を聞かれれば自信を持って絵描きだと答える。
もちろん、そこからは親に一円のお金も貰ったことは無いし、
今住んでいるこのビルも土地から建物まで僕が絵で仕事をしたことで収得した。
親の援助なんかただの一銭もない。この体と口と(笑)筆一本でなんとかやってきたつもりだ。
そんなことサラリーマンなら当たり前だけどね。

仕事って僕はそういったもんじゃないかと感じる。
売れること、お金を稼ぐことだけがプロとは言わないけれど、
学校でちょいと学び、卒業したなんちゃってニートやフリーターが
やれSEだのアーティストだのCGデザイナーだの名乗ることは恐ろしいことと思うんです。

またそれを何となく一端の社会人として、仕事として認めてしまうこの世の中も恐いんです。
仕事ってそれだけ責任もあって、大学時代のサークルや学園祭とは違う。
僕だってそれ相応の責任と自覚があってこの仕事を命がけでやっている。
だから花柄にさらっと アーティスト なんて書いてある名刺は疑ってしまうんだ。

それだけ日本という国が豊かになったともいえますが、
心棒が無い人が増えてくような気がするのは僕だけでしょうか?

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