About 2011年01月

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2011年01月 アーカイブ

2011年01月12日

大相撲初場所の粋

今日から新年の長泉教室がはじまりました。
8名の皆さんが真剣にやっています。
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3月の初めての展覧会の開催も決まり、6号の作品を仕上げるために
頑張っています。今日からは岩絵の具を使った教室。
ますます楽しみです。

午後はお客様にご招待され、大相撲初場所を観戦するために両国へ急ぐ。
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両国ってあまり来ませんが、東京駅から10分なんですね。
もっと遠いように感じてました。
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駅に着くともう国技館。
こののぼりが大相撲って感じでなかなか良い。

席は桝席。
お茶屋の通りに着くと『あ、先生お待ちしてました!!!!』と4人がお出迎え。
もちろん、先生ってのは僕のお客様。
この世界ではかなりの有名権力者とあって大名行列でしたよ。
ほかの桝席は座りっぱなしのようでしたが、僕らの席はその大物の出現に12名の
関係者があいさつに来る(笑)。
『先生!これを召し上がってください!』どーぞどーぞで小さな桝席にワインだけで12本。
寿司にサンドイッチと元々あったお土産のほかに来るわ来るわ!
いったいこんなに誰が食べるのよ!と思ったけど。それほど凄い人なんだね。

その度に大物お客様はご祝儀を一人一人に配る。
『坂本君、こういったのが楽しい粋な遊びなんだよ~。あなたも覚えときなさい』と。
まあ、僕にはそんな真似は出来ないけど、良い経験をさせてもらいました。
焼き鳥は旨いし、あんみつも最高。国技館サービスは凄い。
中でも感動したのはゆで大豆。これが素朴で旨かった。

もちろん相撲も楽しかった。
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審判に大好きな貴乃花と寺尾がいたのには感動!
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白鵬土俵入りは美しい。
でもダントツに人気があったのはこの人。高見盛関。
後ろ姿の審判は寺尾です。

でも、観客は少なかったですね。
半分はいなかったように思います。問題あるけれど、日本の国技だから僕は応援します。
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帰ってこのお土産の山!
ほとんどが食べ物。明日はこれで十分暮らせます。

2011年01月17日

大吾の酒は日本一

天気が良い今日は友人下田と静岡市に向かった。
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静岡市は最近、鷹匠という場所にかわいいカフェや雑貨屋、花屋などが次々に
オープンしているらしい。
そんな話を聞きつけて、ちょっと見に行ってみようかと。

しかし、富士山はどこから見ても良いですね。
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これは富士川のパーキングエリアからの富士。
行く前からこれだけで満足してしまいましたよ。
大きいスケッチブック持ってくればよかったぁ。

下田が話に夢中で静岡を通り越して焼津まで行ってしまった。
それもまた車での旅の面白さ。
途中、急に思い立って親友の大吾の家に寄ろうということになった。

大吾の実家は大きな酒屋。
酒販売も手広くやっていますが、この10年は日本酒作り、造り酒屋をやっている。
もともとお爺さんがハギニシキという静岡の老舗造り酒屋。
その想いと、大吾の父上と弟さんが廃業した酒屋を買い取って始めている。
曽我鶴・萩の蔵酒造、昨年から忠正・駿河酒造場の酒造権を買い取って立ち上げたらしい。

全くアポもなく行った僕たちを大吾は高校時代と同じの満面の笑顔で迎えてくれた。
『スーパーを改造して作ったから風情も何にもないよ』と言いながらも、嬉しそうに
酒蔵などを丁寧に案内してくれた。
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そこは香しいフルーティーな香りで酔いそうだった。
今しぼりたてってのをいただいた。最近の爽やかなワイン風とは違い、
しっかりとした男らしい辛口の酒だ。
ここから『天虹(てんこう)』、『萩の蔵』、『忠正』が生まれている。
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その後も麹室などを見せてもらった。

『忙しくて休む暇がないよ、展覧会もいけなくてごめん』
そんなことはどうでも良い、お互いが楽しい人生を歩んでいたら友としては嬉しいんだ。
本当に忙しそうだったけどキラキラと輝いていて嬉しかった。
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目じりにしわは増えたようだけど、高校時代より輝く笑顔に勇気づけられた。

酒造で勇気づけられて、鷹匠地区へ。
確かにおしゃれで、独自に地図もかわいく制作。
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良いお店が点在し、熱海の今後に役立ちそうだと感じた。

とにかく大吾の酒を日本一になるように僕も応援したいな。

2011年01月27日

生き天国

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ここはどこでしょうか?

えーとですね、僕の熱川の教室を開講しているマンションの一室です。
もうこの地で11年教室を開講させていただいている。
11年前と言うと僕は23歳。
まだ、ひよっこ絵描きで先生というには申し訳ないような若輩者。

熱川の生徒さんは皆さま一流人が多い。
有名大学の学長や名誉教授、日本でも有数の一流企業の元役員。
そんな皆さまや奥様が今でもこんな僕に絵を習ってくださっている。
孫のような僕を師として扱ってくださり、その気持ちがあって
11年も続いています。
口には出しませんが、毎回皆さんに感謝して教室を開いています。

『先生、このマンションは生き天国ですよ』と皆さん。

空気は綺麗で、眺めは美しい。
時には自然の驚くような移り変わりを一瞬で体験することも。
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窓を開けると今日も爽やかな庭と自然に感動した。

2011年01月30日

美味しいものを食べなければいけない

沼津教室の昼ごはん。
最近は前にも書きましたが教室の隣にあるマジックインディアに通っている。
ここのナンは本当に旨い!
真鶴のコートデュサラも良いけど、最近はここのが一番かな。
インドの方が4人でやってるお店。
カレーもスパイスたっぷりで本当に旨い。
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休日はこれがすべて食べ放題で1000円ですから素晴らしいですよ。
最近はサラダのキャベツの千切りが上手になって(機械かも)食べ易い。
僕はダールカレー(豆)、シーフードとバターチキンをいつも食べる。
本当に美味しい。

でも、僕の中で大好きなカレー屋が熱海にあった。
お若い店主さんが一人で経営されていた『ウメ象カレー』だ。
カレーと言ったらこの味を思い出す。さらっとしたコクのある、スパイスの効いた最高のカレーだった。
僕の東京・下北のマンションのそばにもカレー屋は何件もあるが、
僕の中ではウメ象さんが忘れなかった。

しかし、最近ウメ象さんが沼津に再オープンしたという情報をとある人から聞いた。
早速、ネットで検索したらあるじゃあないですか!!!!
名前は少し変わって『うめぞう』さん。五月町とか。
正直、びっくりしました。嬉しかったー!
是非、近く友人のカズミとでも行こうと思います。カズミもウメ象ファンだったから。
あの味は絶対無くしたらイケないと思ってました。
うめぞうさんお元気になって良かった!

教室が終わり、今日は友人の健君とお茶する約束をしていた。
健君は近く自分のお店を開業するために日夜頑張っている。
時々メールをくれて、でもなかなかお互いの予定が合わなくて10か月ぶりだ。
27歳と若いのに、素敵な奥さんと二人のお子さんがいる。

沼津東急のラウンジでティータイム。
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いろいろな話をしました。

僕の本業はもちろん絵描きです。
だけど、今までに4件の飲食店やら店舗の開業・経営にかかわっている。
設計、デザイン、銀行融資からメニュー、お皿の一枚まで何となく知識はある。
どの店も今は地元で人気店として繁盛しているしね。

僕は親や祖父母に感謝することは小さいときから旨いものを食べさせてもらったこと。
元々我が家も熱海では一番と言われたホテル業でしたからね。
食に関しては豊かでしたよ。
野菜や果物は築地の金八から毎日来たし、祖父の従兄がやはり築地で三京というマグロ専門店を
経営してましたから、マグロやフグは最高のモノがいつも食卓にはありました。
ステーキはここ、てんぷらはそこ、鳥スキはどこ、アユはこの川がと。
とにかく旨いもの好きな祖父のおかげで美味しいもの三昧。

『たけのり、美味しいものを食べないといけない。知らないと相手に失礼にもなるんだよ』と、
祖父がいつも教えてくれました。
小さいころから好き嫌いはあったし、そんなにお金持ちという家ではありませんでしたが
食に対しては感謝しています。
だからと言って、ぺヤングソース焼きそばも大好物だし、高いものが旨いとは思わない。

だけど、料理人になる人は旨いものを知らないと恥ずかしい。
先日もとある料理人が『先生、○○の最高の店があるんで行きましょう』と誘ってくれて行った。
僕は落胆した。え、この人の舌ってどうなってんの?
これが美味しいと感じる料理人かとガッカリしたのはつい最近。
習ったことは上手に作るのかもしれないけど、あーこれは居酒屋IZMだなと。
それがいけないとは言わないけど、仕事ばっかりしないでもっと旨いもん食べたらと言ってやった。

絵だってそうだ。
僕は自分のレベルや実力はもちろん解っている。
だからこそ、良い絵は見たいし、最高の名品は時間をかけても見に行くようにしている。
そんな作品は作れないけど、知らないことは嫌だし、画集では解らないから生で見たい。

とにかく美味しいものは食べないといけない。
そんな話をしたティータイム。