僕は屋上で空を眺めるのが好きだ。
これは昔からそうだった。
遠い空の向こうを想像し、雲の動きを楽しむ。
空を眺めていると、人間であって空気になるような瞬間がある。
この地球の一部と感じることがあるんだよね。
小学校時代、木々の木漏れ日の美しさと、その葉の間からの青い空に感動していた。
学校の帰り道、来宮の楠の森は恋人のような感じさえした。
そこからの空はなぜか宇宙さえ感じてた。
抜けるような空は優しさも厳しさもあるよね。
・・・・自分だけの時間。
今日の空も美しい。
龍が現れた!!
一瞬のこの僕だけかもしれない発見がたまらなく心地よい。
日が昇り、日が沈む。
昼の湿った空も、雨にぬれた苦しみ色の雲も、夕に染まった心に沁みる茜色の雲も。
暗闇に輝く月と星を映えさせる紫紺色の空も美しい。
今日の空も明日の空も空は空。
まあ、美しいものは美しいんだ。
言葉じゃあないよ。
理屈じゃあないんだよ。
ただただ、僕の細胞が感じ感動してるんだ。