伝説の焼き肉屋

朝から雨の今日は画室に籠って来月に控えた個展の作品を描く。
秋の雨降りは何となく切ない。
この一週間、何となく心がざわざわしていた。
特に何というわけではないが、そんな時が年に何度かある。
机を掃除してみたり、観葉植物に余分に水をやったりしても結局気持ちは晴れない。
絵描きの性分か、やっぱり筆を持ってると落ち着くのだ。
夕食は久しぶりに友人たちと『伝説の焼き肉屋』に行くことになっていた。
店名はこの店が予約が取りにくくなるので公表はしません(笑)。
ここは熱海ではないのだが、あまりの肉の美味しさに一時は週に3回も通ったほど。
焼き肉屋に限って思うのだが、確かに游玄亭のような店で食べるに越したことはないが
最終的には店構えや接客なんかより肉が旨ければ良いのだ。
仕込みはもちろんだが、最終的に店側が料理するわけでもなく、出された肉を客が焼くだけなのだから。
だからこそ、不味い焼肉屋には自分からは決して行きたくない。
さてこの伝説の焼き肉屋なのだが、今風の無煙ロースター何かではないし、
エアコンも着いてはいるが全く効いてない。
だから夏は煙はモクモクだし、窓と網戸をあけても暑くて死にそうになるので夏の間は僕は行かない。
そんなこんなで3か月ぶりぐらいだ。
迎えに来てくれたのは友人の美容師の鎌田と、その弟で熱海市議の武俊君だ。
珍しく武俊君が運転する。
『あー坂本さんが乗ると車が傾く!』と鎌田のありきたりのジョークで車中の談話がはじまる。
せっかくなので武俊君にもバリバリと意見する(笑)。
前にも話したが、鎌田武俊という人間は本当に面白い。
頭も良いし、ジョークにも長けてる。SFC出身で日テレ上がりのエリート君だ。
まあ、それがどうってことはないけど、熱海の市議会議員何かにしておくのはもったいない。
熱海の市議会議員なんて町内会の世話焼きおじさんにやらせればいいのだ。
今は地方議員の多くは自己の家業では食べれずに、議員の歳費でしか生活できない就職困難者が増えているとか。情けない話だが解る気がする。
結局、選挙の時だけ大風呂敷を広げて、報告会すらしない議員ばかり。
その辺の祭りに来賓で呼ばれて喜んで、そのことが市議の仕事だと思ってる小商人ばかりで
改革なんて文字は未だに見えたことがないからだ(笑)。
市の経費削減と言いつつも自分たちの歳費を削減する案件は常に否決する人たちばかり。
こんな人たちに熱海を任せるには忍びない。
その上、歳費を減らす代わりに政務調査費が欲しいなんて、国会議員じゃああるまいし
まったくボランティアのかけらもない。だから僕は彼らをセンセイなんぞと呼びたくないのだ。
その辺のところをコンコンと話す。
いつもの困ったような笑顔で困ったように返事する彼。
とにかくあの空気に染まらないようにと話して店に着いた。
店に着くと間もなくして僕の主治医で武典(ブデン)の会副会長でもある河西先生達が着かれた。
皆で久しぶりの乾杯。
焼肉と言ったら生ビール。ここのはそのビールでさえ旨い。
グラスはうっすらと氷が張るほどほどに冷え、泡の量も丁度良い。
僕は基本的に生ビールは繁盛店以外では呑みたくない。生ビール機はとにかく毎日洗浄しないと旨くない。暇な店の洗浄のできてない不味くなったビールを飲まされるほど情けないものはないから。怪しいと感じたらビンビールにする。
『ちょと、坂本さん頼み過ぎ!!!』と鎌田に注意されてもバリバリ注文した。
まずはタン塩から。

どーですか、これこそがタン塩。
そこらへんの焼き肉屋の薄っぺらい丸っこい切れっぱしとは違います。
厚みも充分。初めての人はこのタン塩だけでやられてしまうんです。

うっすらとゴマ油の香りを楽しみながら、表面がうっすら焦げたら食す。
サックサクの食感はまさに伝説。
次に厚切りカルビと上ロースを注文する。これを頼まないとここに来た意味がない。

厚みは2センチ近い。その辺の高級ステーキ屋の肉と同じですが
食べごたえはこちらのほうが充分にあります。もちろんロースもかなりの旨さ。

あまりに厚いので縦横と炙っていただく。柔らかくて噛まずに飲める肉です。
ロースは付け添えの玉ねぎやニンニクの芽をくるみながら食べるのが一番旨い。

さらに旨いのはこの上カルビ。
ここのを食べると他の焼き肉屋のカルビってカスみたい・・・いや失礼、でもそう思う。

さらっと炙って白いご飯の上に乗せて食べるのはまさに絶品です。
『ここのを食べちゃうと他の焼き肉屋には行けないよねー』と鎌田。
確かにその通りで、僕もいまやこの伝説の焼き肉屋以外は焼肉と思えない。
そして思い起こせば6年ほど前にこの店を紹介してくれたのは鎌田だったことを思い出す。
彼も美味しいものを食べるのが好きで、結婚する前はよく一緒に食べ物めぐりをした。
なんだかんだとみんなで飲んで食べておしゃべり。
合計で38人前を食べたって女将さんから言われたが、僕はまだまだ食べれる気がした(笑)。
そのくらいお腹に持たれない良い肉なんだ。それにタレが甘すぎず旨いのもある。
次には親友家族を連れて来ようと心に決めて店を出る。
体中に焼肉の香りを漂わせながら、デザートを食べに行く。

今日も楽しく良い一日だった。
ごちそうさまでした。

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