夜は宿に戻り、しばしのんびりとしながらも写真の整理をする。
坂本はまた食べもの三昧の旅かってお思いですか?
仕事ですよ、もちろん。
絵の取材と食の研究です。
7時、約束通りに友人が車で宿まで迎えに来てくれた。
『先生、お久しぶりです!』とK君。
今日は婚約者を紹介してくれました。
K君は肌もつやつやだし、どう見ても20歳そこそこだと思ってたら28歳だって。
驚きました。僕とそんなに変わんないんだね。
彼は新宿の会社に勤めてた営業マン。仕事で僕んとこに通ってて親しくなった。
今は地元の京都市内で仕事してる。
もう間もなく終わる床を楽しもうと、鴨川沿いで焼肉懐石を楽しむ。
川床は涼しくて気持ちよい。
それに焼き肉もなかなかでございました。
仕事の話に花が咲く。
彼の仕事やらの話は僕の仕事と関係ないわけではない。
京都の現状やら、いろいろ話が聞けて良かった。
かわいい婚約者も19歳でしたかマナーがあって・・・。
食後は車で夜景の絶景ポイントに連れて行ってくれた。
月が美しかったなあ。
ありがとうK君、お幸せにね。
朝は10時に宿を出て、京都市美術館へ。
秋の院展を鑑賞。
非常に勉強になった。院展はやっぱりスター作家が多い。
院展作家は画商が扱うが、日展はダメってのは何となくよく解る。
なんだか考えさせれました。
その後は平安神宮をはじめ数か所の寺院を参拝。
歩いて歩いて4時間。
清らかな空気の中にいるといろいろ考えられる・・・。
この1年で僕の人生は大きく変わった。
尊敬する師匠が亡くなり、家業のこと、絵のこと、仕事のこと。
何となく自分を見失いそうになる。
これでいいのか??これが本当か??
この心は本物だろうか?
でもね、ある悩みが解決したの。
・・・・・・・・・良いんだよ って声がした。
青不動のお寺の庭を見てそう感じた。
それだけで今回の旅は収穫。心は大きく動いた。
さてと、帰るとしますか。
母に下賀茂茶寮の弁当、Dとスタッフ、下田に豚まんを買って
19時半からのJCの次年度の理事会に間に合うように家路に着きました。
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