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2011年10月31日 23:46に投稿されたエントリーのページです。

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カッコイイは真心なり - 2011年10月31日

朝から来客が続く。かさねて打ち合わせ、電話と大忙しの一日。
一階でカフェをはじめてから、画室を急に訪ねて来られる方が多くなった。
まあ、考え方はいろいろあるが絵描きなんて一人の仕事だから、気軽に来ていただけるのはとても嬉しい。

日も暮れかけた夕方は日ごろお世話になっている都内で会社を経営するF氏が来られた。
この方はとてもセンスのある方で、常に服装も持ってるアイテムもご自身にぴったり合っていて素敵だ。
その時のスーツや季節に合わせて時計もカバンも靴もF氏の空気を感じる。
自身の好みもだが、相手を気持ちよくさせる服装と言うのはこういったことだと感心する。

今は昔の野球選手のようなセンスの若者は減った。特に男性はお洒落になったように感じる。
首には金のネックレス、時計はダイヤいりのロレックス、小さな鞄はクロコダイルかビトン、
トレーナーは胸に大きなトラサルディの刺しゅう入りなんて恰好は今は天然記念物となった(笑)。

F氏がお土産に東京日本橋にある『うさぎや』のどら焼きを買ってきてくださった。
僕はこれが昔から大好物だ。

もちろんそんなことはF氏が知る由もない。
いただいた方もこれが うさぎや と知らなければただのどら焼きに思うだろう。
ここのどら焼きは日にもよるが、その日に買いに行ってもほとんどが売り切れだ。
僕も買いに行く時は最低前日に予約をする。
もちろん名前もだがそれほどに旨いのだ。

常に感じてはいたが、今回のうさぎやで『この人はやっぱりカッコイイ』と再認識した。
前にも書いたが、僕は人に贈り物をするとき手土産一つも大切にしたい。
キオスクの袋にうなぎパイを掲げて行くような人間にはなりたくないと思う。
うなぎパイが嫌いなんじゃあないですよ(笑)。どこでも売ってるもんを持って行きたくないってことです。
だからっていつも虎屋ってのもどうかとも思いますし・・・(笑)。確かに おもかげ は旨いけどさ。

その人が何が喜ぶのか、家族構成を考えながら贈り物を選びます。
お菓子が良いのか、家族も少ないならお食事のときに召しあがれるものがいいのか・・。
一人暮らしの方に賞味期限が2日のあんみつを10個持ってたら困るでしょう(笑)。

それにはまず自身が買って食べること。知らないことには贈れないし、味も分からない。
洋菓子は特にパッケージは美しくても食べたらくだらないものは多いですから。

僕が食事やお土産にこだわるようになったのはある人の言葉がありました。
『人からいただいた時のまごころを知るため』です。
これは僕が英会話を習っていた先生から中学時代に教えていただきました。
その方のお父様は日本画家でとにかく掃除一つでもとてもいき届いていました。
お客様が来る前には香を焚き、玄関には打ち水をする。
そんなことを英語を習いながら教えていただいたのでした。
なかでもお客様がまごころをこめて持ってきてくださったお土産を知らないのは失礼だと言うことを教わりました。
その方がせっかく並んだり取り寄せたりした物をいただいても、感じてあげられない知識では失礼だと。
確かにそう思いましたね。

それから大学時代はお小遣いをためては美味しいと言われるものは食べ、高級店にも一人で通い、デパ地下の食品を食べ歩いたのです(笑)。
そのおかげか、沢山の食を知り、如いては人のまごころを感じれるようになったのです。
まあ、こういったことは押しつけがましくやることでもないのですが、
知っていたら 『粋』 ってものを感じ取れる気がするのです。

そういったことは年齢男女に関係なく、カッコイイと思うんです。
とにかく、一度このどら焼きは食べてみてください。旨いんだから。

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