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2011年09月07日 19:43に投稿されたエントリーのページです。

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その程度という言葉 - 2011年09月07日

8月11日の朝、母が怪我をした。
毎日散歩をしている我が家の目の前、熱海サンビーチの親水公園内でのことだった。
朝方のことで、僕は知らなかったのだが近くにいた人にお世話になり、
自宅まで連れて帰ってきてもらったようだった。
普段のように朝の散歩をしていて、靴に下から出ていた釘に引っ掛かり
そのまま前に転倒したようだ。
『みんなが救急車を呼ぶって言ってくれたけど、犬もいたし・・・』
そういう母の右手は紫に腫れあがり、ゾウのような腕になっていた。
足は擦り剥いて血だらけだったようだ。

母は一人で行けると言うのですぐにタクシーで、母の妹の付き添いで病院に行ってもらい、
僕は現場を見に行った。
現場は親水公園内の木製の通路デッキ。見るとあちこちにネジが突出し、
これでは靴が引っ掛かるのは無理もない。
9.07.bmp
僕はその現場の管理者である市役所にすぐ電話を入れた。
責任部署は観光施設課。
とにかくすぐに現場に行って状況を見るように、そしてすぐに修繕をするようにきつく伝えた。
明日では遅い!今日中に直しなさい!と強く意見した。
その後、橋本県議会議員と高橋市議にも伝え、とにかく市の管理不足、
観光地の まして海水浴客が多い観光場所にこういった現場があるのはとんでもない!と話した。

橋本県議は朝のうちに早速現場に行き、状況を見て、母の見舞いにも来てくださった。
その時の県議のブログもご覧ください。
周辺の人に聞けば、今までも何度もこのクギが原因で怪我をした人がいるそうだ。
なのに市は一向に動くことは無かったという。
『課長、あなたたちは一体何の管理をしてるの!?』ついに僕にスイッチが入った。
こういった僕のような言いたいことを言える人間は良い。
今まで何人も悲しい痛い思いをしながら何にもしない行政が酷く悲しかった。
その後、高橋市議からもしっかりと今日中に直すと市から報告があったと連絡をいただく。

病院から帰ってくると、幸いにも骨折はしていなかったが、しばらくは右手は使えない
とのことだった。言われるより、本人の症状を見てとても使えないのは分かった。
母がもし朝に一人で、うちどころが悪かったらどうなっていたことだろう・・・。

市は当日のうちに現場近く全てを修繕したと、課長以下皆さんで伝えに来た。
もちろん、すぐに市長にもと思い彼の携帯に電話したが留守電。
秘書に言うと夏休みとか・・・・。
次の日には副市長が見舞いに来てくれた。
見舞いに来る来ないの話ではない、こういった現場を作ってしまうこと、
放置してしまう管理、そして市の応対が悪いのだ。
1時間ほど副市長ともそういった話をした。
夏休みを終えた市長も母へ見舞いに来てくれた。
その後、母も少しづつ回復をしたが結局、経営する店は1カ月閉めることになった。

その後も市の対応を静かに見ていたが、特に連絡すらなかった。
僕から連絡すると、今連絡しようと思ったと・・・・。ふーん。
いろいろな話の中で市側が 『その程度の状況ですと・・・』 と言った。
僕は その程度 って何なんだと?立腹した。
人が一人怪我をし、一か月大好きな仕事もできなくなった。
その状況を管理できなかったのは紛れもなく行政だ。
もちろん、注意をしなかった母が全く悪いとは言わない。
管理不足を棚に上げて、その程度とはまったく不届き千万だ。
このお役所仕事と何よりこの言葉にはどうしても許せなかった。
僕の中の正義が吠えていたよ(笑)。

で、本日、市長、観光文化部長、観光施設課長に市長応接室でガンガン意見を言いました。
年配の人に意見するのは悲しいけれど、人として町を思うが故です。
議会開催中で市長の時間はとれないとか言っていたが、
『僕の約束だよ』といったせいか時間はとれた(笑)。まあ、この状況下では当然でしょう。

市民に対するサービス向上、市民のための政治、観光地熱海の安心安全。
『市長、最近あなたが強すぎんじゃあないの?』と僕。
『そんなことないですよブデンさん、これを教訓にしっかりやります』ですと。
結局、誰かが痛みを伴わなければ現場は動かない。
先のサッカーの松田選手も命を通じてAEDの必要性を伝えたのかもしれない。
そうじゃあ駄目なんだけどな。だから政治家がいるのに・・・。

とにかく、治療費含めて市からは何の保証もない。
怪我をさせた現場を直すのは市税を使って業者を雇い、賃金は支払う。
もちろん、しっかり管理をしなかった職員も市長も給料はもらう。
怪我をした人は勝手に治してくださいってことのようである。
もちろん、そんなものをいただくつもりも一切無いが、人によっては一カ月仕事をなくすことは
『死』を意味することもある。生活できない人もいるかもしれない。
一年、いや一生不自由な体になる人もいるもかも・・・。
それでも『その程度』で済むのだろうか?

できないを当たり前、その程度と言った市をもう少し見ていたいと思う。
保障どうのこうのじゃない、僕が言いたいのは市民を思う考え方だ。
怪我をさせない、放射能の危険から子供たちを守るといったような強い考えと行動を期待する。
たぶん、この役は僕にしかできないのだと思うから。

最近、思うんだけど、市議会議員が機能をを果たしていないような気がする。
しっかりやってる人はいるけれど、3分の2、いや4分の3の議員は当選して終わってません?
あなたたちの仕事は選挙にうかることじゃあないですよ。
市民の小さな言葉も市政に届けることが仕事なんじゃあないか?
胸に大きな花とバッチを付けて来賓として祭りに出ることがあなたたちの仕事じゃあない。
それは当選するための自分自身の利益のためのパフォーマンスですよ。
もう少ししっかりして欲しい。

弱い人は沢山います。皆がしっかり意見できる市政、
言えなければそれを代弁する市議でなくてはいけないでしょ?
もちろん、何より市役所はサービス業だという認識を持って欲しい。
熱海人として切に願う。

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コメント (1)

ゆかりん:

ご無沙汰しております!
まずはお母様、良くなられましたか?
ブデンさんも忙しさのあまり、倒れてしまわれるのではないかと
遠い空の下心配しておりました。

それにしても、市の対応には憤りを感じますね。
自分の親が同じ目に遭っても、「その程度」と思うのでしょうか。
そういう人が市民の為のお仕事をきちんと出来るのでしょうか。。

ブデンさんの訴えたいお気持ちは、とってもよく分かります!
残念ですが、きっとどこの行政も似たようなものなんでしょうね。

せめてお母様が怪我をされる前に、誰かが気づいて修理が済んでいたらよかったのに。。と思います。

お大事になさってくださいね。

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