予定通り2時少し前に鎌倉に到着した。
いつもの駐車場近くの蕎麦屋の柳が雨に濡れてやけに綺麗に見えた。
今日も僕と下田との勉強会。
展示会やお互いの創作についてのミーティングを、美術館や文化に触れながら
何となく月に2回ほどやっている。
都内を中心にその時気になった展示や会場や季節や美食に触れるのが目的だ。
まずは骨董屋に入ってみる。
李朝の壺や器が多かったが、僕の好みの白鳳時代の誕生仏がひっそりと置いてあった。
正直、これはのどから手が出るほど欲しいものだ。
10年ほど前から白鳳時代の誕生仏は手元に置きたいと願ってはいるが
なかなか気に入ったものとは出会わない。
それに今の僕には金額的にも手が出ませんが・・・。0が6個つくとやはりね・・・。
今回のはなかなか良かった。
少し歩くとお腹がグーと鳴る。朝から何も食べてなかった。
『じゃあ、いつものカレーにしますか』と下田。
今日は北鎌倉のフレンチレストラン・プランデルブに行けるもんだとばっかり思ったので
かなり残念だった。まあ、もうラストオーダーの時間だしね・・・・。
プランデルブのフォアグラのパテを想いながら、キャラウェイのチキンカレーを食べた。
ここには小学校時代から通ってるので、熱海の宝亭のカレーぐらい親しい味だ。それに旨い。
テケトン チンチキ テレスク テンテン・・・・
食事を終えて外に出ると祭りばやしが聞こえてくる。
鶴岡八幡宮のお祭りのようだ。
何度か来ているけど、祭りにあたったのは初めてだった。
足早に八幡宮に急ぐと入口の源平池に何とも美しい蓮の花。
もうほとんどの花が散ってしまっていましたが、その空気感も良かった。
スケッチを2枚ほど描きました。
『こんなにたくさんの蓮は今しか見れないからね!』と、下田もえらく気に入っていたようだ。
雨がひどくなってきたので、近代美術館に入る。
岡崎和郎の展覧会。
『なんかいいよね!』が僕たちの正直な感想。
秋の展示会のテーマのヒントになるものを見つけられた。
何がどうとか関係ない、いいよねってお互いに感じたのはたぶん同じものなんだ。
一人でのモノ作りは苦しいけど、すべて自分の感情でできる。
二人でのモノ作りは合わないとバラバラになってしまうし、二つに見えたらうるさい。
だからとても難しいのだ。なかなか藤子不二夫というわけにはいかない。
『なんかいいよね!』はだから良かった。
その後は葉山に行き、マーロウのプリン。
夕食は熱海を通り越し、やはりいつもの焼き肉屋へ。
『イやーなんか良いよね!やっぱり宝〇苑の肉は最高だよ!』と下田。
感じる心は花も団子も同じなのか・・・・(笑)。