夕方、アトリエのある二階から下に降りる。
パタパタ・・・・・・・・・・・・・・・・。
エ、なに今の黒い影は(・_・;)・・・。
『武典、なんか昨日から家にコウモリが入ってきたみたいなんだよ。私、大騒ぎしちゃった。』と母。
なんで窓も開いてないこの鉄筋コンクリートの我が家にコウモリが入ってくるのさ!
朝には何にも言ってなかったから、知らなかったのでかなり衝撃。
そうこうしてるとまたあの黒い影がパタパタっと2階を飛び回ってる!
虫なら退治するとも、コウモリは哺乳類。
大切に捕獲して逃がす以外ないと思った。 だけどかなりビビる僕(笑)。
イやー僕にはとても無理と判断。
捕獲をどの業者に頼むか、役所を呼ぶにも夜だし・・・ちょっとパニック。
我が家は6階建、15室ある部屋は夏はドアはどこも空いている。
もしどっかに入ったら分からなくなるー!冷や冷やしましたよ。
そんなへっぴり腰の中をスタッフのカズヤが出勤!
『カズヤ、あんた2階にコウモリが飛んでんだよー!助けてよ!』僕。
『なに怖がってんすか、タケさん、たかがコウモリっすよ。男のくせにみっともない!』とカズヤ。
『じゃあ、あんた捕獲してよ』と僕。
ゴキブリだって大騒ぎして捕まえる僕が、コウモリなんて捕れっこない。
小さいころから虫とか、昆虫とか、爬虫類は嫌いだ。
友達が喜んでカブトムシなんか触った手でアイスクリームを食べてる姿は軽蔑してた。
クワガタやカブトムシ、特に幼虫なんかの姿は今でも見たくない。ゴキブリと同じじゃん。
見るとどうしても手に殺虫剤を持ってしまうの(笑)。
そんなこんなでマックスバリューにいって虫鳥かごや網を買ってくる。
カズヤも意気込んで2階に上がる。
『タケサン、もういないみたいっすよー』
大騒ぎした割には、何箇所か窓を開けたのが功を奏してかコウモリは出て行ったようだ。
実は3年ほど前にも玄関に小さなコウモリが入ってきて、市役所に持って行って
もらったことがあった。
コウモリなんて不気味のようだけど、昔から幸福や幸せを運んでくると言われている。
大きな作品依頼が入ったのはそのせいもあるんだろうか・・・。